「操作音と動作音」

仕事柄もあり、よそのお宅以上にデバイスが自宅に氾濫しています。

パソコン、タブレット、スマホ・・・。

子どもがヨチヨチ歩きの頃、テレビ画面を操作しようと

人差し指をテレビ画面にぐいぐい押し付けてるのを見て大笑いしたことがあるのですが、

今では液晶があれば触れて操作するのが当たり前の時代になってきました。

テーブルの天板や冷蔵庫のドアに液晶画面があるものなども商品化されていて、

非接触で操作できるものも増えています。

 

しかし非接触であることで、人間の出す動作音(カチャカチャやカタカタなど)が

しないために、確認のための機械が出す操作音(ピッピッとか)が

やたら数多く設定されているのは大変興味深いなあと最近感じています。

 

オーブンレンジを買い替えたときに、操作音の変更はできるのですが、

ボリューム変更ができず妙に音が大きくて辟易したり、

プリウスが“静かすぎる”ために、接近音がわざわざ設定されていることを、

なんだか発想が逆転しているなあと思ったり。

 

それから銀行のATMは、お札を投入するとカタカタカタカタと

さもお札を数えている“ような”音がするのですが、

あれは鳴っているのではなく、間を持たせるために鳴らしていると聞いたことがあり、

ものすごく納得しました。

視覚に障害がある方が音を頼りにするのはわかりますし、

健常者の私も、無音が続く状態というのは不安になるのだと想像できます。

 

そんな中でも、「操作音」ではなく「動作音」がするほうが

なんだか安心だなあと感じることは多いです。

ノートパソコンのキーボードをカタカタ打ちつつ、

マウスをカチカチっとクリックしつつ、

操作音のせいで動作音が搔き消される状態というのは

 

あまり好ましくないのではないのかなあと考えました。

SK